いつかまた会える―顕信:人生を駆け抜けた詩人 (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
●香山リカからのメッセージ
「私って何?」「私の居場所はどこ?」「誰が私を好きになってくれるの?」
顕信は、自分の人生そのものを使って、その果てのない問いにこう答えているような気がしてならない___答えは今、出なくたっていいのさ。今じゃなくてもいつか、自分じゃなくても誰かの手で、答えが出ることだってあるのだから。ほら、僕がそうであったみたいに。
顕信は私に似ていた。いや、私だけでなく、みんなに似ている。「私」にこだわり、夢を持ったり自信をなくしたり、「淋しい」とすぐ口にしてしまったかと思えば、意外な強がりを見せてみたり。そんなところは、まさに「私と同じ」だ。何もなさそうに見える人生でも、生きていればいろいろあるじゃないか。一人で生きていたって、悪いことばかりじゃない。
●住宅顕信(すみたくけんしん)とはいったい誰なのか?
1961(昭和36)年3月21日 岡山県岡山市に生まれる。本名・春美。
小学生の頃は、マンガを描く事が好きで、漫画家になりたいと思っていた。
中学卒業後、下田学園調理師学校入学。同時に岡山会館に勤務。5歳年上の女性と知り合い、その後8ヶ月ほど同棲。この頃から詩、宗教書、哲学書に親しむ。
1980(昭和55)年、岡山市役所で清掃の仕事に従事する傍ら、仏教書を熱心に読み、友人と連日のように宗教の話をする。
1982(昭和57)年、9月から中央仏教学院の通信教育を受講。翌年4月修了。
1983(昭和58)年、7月。京都西本願寺で出家得度。浄土真宗本願寺派の僧侶となる。10月、結婚。自宅の一部を改装し無量寿庵という仏間をつくる。
1984(昭和59)年、2月。急性骨髄性白血病のため岡山市民病院に入院。6月、岡山市役所を休職。長男春樹誕生。妻の実家の希望で離婚。長男は住宅家が引き取り、病室での育児が始まった。この頃より熱心に句作にはげみ、自由律の俳句を耽読。特に尾崎放哉には心酔し、「尾崎放哉全集」を徹底的に読み込む。
1985(昭和60)年、句集「試作帳」を自費出版。自由律俳句誌「海市」に参加。
1986(昭和61)年、「海市」に発表した俳句が反響を呼ぶ。病状悪化。
1987(昭和62)年2月7日、死去。享年25歳。
1988(昭和63)年、弥生書房より住宅顕信句集「未完成」出版。
1989(平成元)年、「俳句とエッセイ」10月号で「住宅顕信の世界」を特集。
1993(平成5)年、岡山市内に句碑「水滴のひとつひとつが笑っている顔だ」建立。
2002(平成14)年、「ちびまるこちゃんの俳句教室」に「ずぶぬれて犬ころ」収録。
●目次
第1章 傷つけた人たちへ
私の人生には何もない/何のために生きているのか、わからない/顕信の発見
夭折の天才/尾崎豊と顕信
第2章 生きるのってやるせない
顕信を探す旅のはじまり/住宅顕信の生涯/過剰な自意識、私へのこだわり
若さとはやるせないもの/私が不治の病だったら/顕信の恋愛
第3章 すぐそこにある<死>
病気、離婚、長男誕生/自由律俳句への傾倒/迫り来る「死」/鬼束ちひろと「傷つきやすい私」
第4章 だれかにそばにいてほしい
「淋しさ」と「不安」/『尾崎放哉全集』への書き込み/心にぽっかりあいた穴
第5章 どこかにある夢
病室の顕信/死を目前にして語る「夢」/金子みすずと顕信
第6章 私が私であるために
顕信の“自分さがし”/自分史ブームと自費出版/生涯を超えて「夢」をかなえた顕信
終章 いつかまた会える
死してなお輝く命/いつか必ず出会える、見つけてくれる/再び、尾崎豊と顕信
顕信は「私と同じ」だ/生きていれば、いろいろあるじゃないか
内容(「MARC」データベースより)
25歳で夭折した自由律の俳人住宅顕信の俳句と生涯は、いまの若者たちの心を間違いなく揺り動かす-。なぜ今、顕信なのか。現代のカルチャーや救いの問題などを重ねつつ、顕信に捧げるオマージュ。
詩歌の待ち伏せ 2 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
土井晩翠、藤原定家、加藤楸邨、正岡子規、ルナールら著名人の他、高知の詩人・大川宣純や版画家として知られる谷中安規なども登場。中でも掉尾を飾る中井英夫と中城ふみ子の往復書簡への思いは圧巻。真の読書家である作家のすこやかな好奇心と鋭敏な感性によって読者もまた心地よく耕される、豊かな北村ワールド。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
北村 薫
昭和24(1949)年、埼玉県生れ。早稲田大学第一文学部卒業。大学在学中はミステリ・クラブに所属。高校で教鞭を執りながら、昭和59年、創元推理文庫版日本探偵小説全集を編集部と共同編集。平成元(1989)年、「空飛ぶ馬」でデビュー。平成3年、「夜の蝉」で日本推理作家協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
“五・七・五”のバトル 俳句甲子園 (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
毎年夏、俳句に情熱を注ぐ高校生たちが四国・松山に集結し、白熱のバトルを繰り広げる。その名は「俳句甲子園」。開催までの道のりから、5対5の大論戦、関係者の語るエピソードなどを一挙掲載!高校生たちが“五・七・五”の世界に新風を巻き起こす!第1~7回大会の予選から決勝まで、披露された全句を完全収録。
内容(「MARC」データベースより)
勝利に笑い、敗北に涙する-。俳句に情熱を注ぐ高校生たちが四国・松山で白熱のバトルを繰り広げる「俳句甲子園」。第1~7回大会の予選から決勝まで、披露された全句を完全収録。開催までの道のりやエピソードも一挙掲載!
風呂で読む俳句入門 (単行本(ソフトカバー))
内容(「MARC」データベースより)
俳号のつけ方、月並み打破の方法、句会あれこれなど、楽しく俳人に変身し、俳句を作るためのヒントを紹介。合成樹脂による紙でできているので、耐水性に優れ、風呂場でも、川辺でも読める。〈ソフトカバー〉*
現代俳句歳時記 春 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
生活様式の変化、行動範囲の拡がりにともない、既存の歳時記にはない、現代生活に密着し、実作者の立場に即した歳時記が要望されている。本書は収録季語の取捨選択の入念な吟味、実作経験の豊かな執筆陣による、使用頻度に応じた季語の懇切丁寧な解説、編者の選による、古典・明治・大正・昭和の俳人の代表句と名句の収集。現代俳人の最近作を含めた優れた例句を豊富に収録した。
金子みすゞと夭折の詩人たち (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
短い生涯のなかで熾烈に追及したものはなんだったのか。文学に情熱を燃やし夭折した作家たちを顕彰する。
内容(「MARC」データベースより)
夭折してしまった天才詩人たちをとりあげ、彼らが短い生涯のなかで熾烈に追求したものはなんだったのか、作品をどのように生み出したのか、またどのように死と向き合ったのかを探る。
詩ってなんだろう (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
このむずかしい問いに、どうしたら答えられるだろう。詩の見取り図を書く。
内容(「MARC」データベースより)
詩ってなんだろう? その問いには詩そのもので答えるしかありません。実作者としての長い経験を通して詩を集め、選び、配列し、詩歌の長い伝統の全体を知ることで、詩というものに近づく試み。
みすゞコスモス〈2〉―いのちこだます宇宙 (単行本)
内容(「MARC」データベースより)
みすゞさんの童謡は日本人が初めて手に入れることのできた、三世代が共有できるコスモスです…。金子みすゞの遺稿の発見者が、その34編の詩に託し、みすゞ宇宙の魅力を語る。96年刊「みすゞコスモス」の第2弾。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
矢崎 節夫
昭和22(1947)年、東京生まれ。早稲田大学英文学科卒業。童謡詩人佐藤義美、まど・みちおに師事し、童謡・童話などの世界で活躍。昭和57(1982)年、童話集『ほしとそらのしたで』(フレーベル館)で、第12回赤い鳥文学賞を受賞する。また、童謡詩人金子みすゞの埋もれていた遺稿を見つけだし、『金子みすゞ全集』(JULA出版局)として出版、以後その作品集の編集・出版に携わっている。主著に、童謡集『ぼくがいないとき』(雁書館)、絵本『うさこのサンタクロース』(フレーベル館)、『みみこのおはよう』(JULA出版局)、童話『せいくんとおねしょん』(小峰書店)、評伝『童謡詩人金子みすゞの生涯』(JULA出版局)等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
俳句理解の心理学 (単行本)
内容(「MARC」データベースより)
「俳句」の特徴、俳句を介して展開される人々(作者・読者)の心の様相に対して、認知心理学的方法を主とする基礎研究と、教育実践の両方向からアプローチ。俳句の奥深さ、おもしろさを伝えるとともに日本人の心性にせまる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
皆川 直凡
1958年大阪府に生まれる。1982年大阪教育大学教育学部卒業。1987年関西学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学(1995年修了)。樟蔭東女子短期大学講師、助教授を経て、鳴門教育大学学校教育学部助教授。博士(文学)。学校心理士。研究分野は教育心理学、認知心理学、言語心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
詩歌の待ち伏せ 2 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
土井晩翠、藤原定家、加藤楸邨、正岡子規、ルナールら著名人の他、高知の詩人・大川宣純や版画家として知られる谷中安規なども登場。中でも掉尾を飾る中井英夫と中城ふみ子の往復書簡への思いは圧巻。真の読書家である作家のすこやかな好奇心と鋭敏な感性によって読者もまた心地よく耕される、豊かな北村ワールド。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
北村 薫
昭和24(1949)年、埼玉県生れ。早稲田大学第一文学部卒業。大学在学中はミステリ・クラブに所属。高校で教鞭を執りながら、昭和59年、創元推理文庫版日本探偵小説全集を編集部と共同編集。平成元(1989)年、「空飛ぶ馬」でデビュー。平成3年、「夜の蝉」で日本推理作家協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)